茶畑と磨崖仏の道

先週水曜日(6/13)に太安万侶(おおのやすまろ)の墓を訪れた。
近鉄奈良駅からバスに揺られ、山を登り到着した日笠バス停。
とても静かで、鳥のさえずりと風の音とわずかに聞こえる地元の人達の会話の声・・・・・ってほとんど人の気配もない(笑)

バス停降りたこの辺りの茶畑は映画「殯(もがり)の森」のロケ地にもなったところ。
大和茶の畑が山の畝を規則正しく流れ、そのゆったりとした景色と連なる緑にほっと心が和む。

まずは光仁天皇田原東陵へ。

私の前を歩く三人を後ろから撮っているのだが、どう見てもこの雰囲気・・・・ご老公と二人の付き人やん!(*≧∀≦)

道を歩けど往来する車はほとんど皆無に等しい、とても静かなコース。
しかも景色も空気もいい!(*^_^*)

御陵から20分も歩くと目的の「太安万侶の墓」に着いた。

なんと、茶畑の斜面の高みにある!
画像ではわかりづらいけど、かなりの急傾斜。
でも、ポールを使って登るとこんな急な斜面でも楽チン♪

今年「古事記(西暦712年)」編纂1300年とあって、編者である太安万侶の墓を訪れる古代史ファンの人が増えそうだ。
しばし、記者の徹さんの話を聞きながら、この場所からの眺めを堪能。

太安万侶の墓を後に一路、柳生街道へ。
柳生街道はご存知の方も、訪れたよ!とおっしゃる方も多いと思う。
今回は石切峠から春日大社への道(滝坂道)を歩いた。


↑峠茶屋は情緒的。ぜひ立ち寄ってみてほしい。

街道はほぼ石畳が敷かれ、それが前日の雨でつるつる滑る・・・
でもポールのおかげで転倒なし!(^^)/

この道には石窟仏や石仏がある。これらは木々の茂みで見落としそうになるが、道標があるので、なんとか見つけれる。

緑豊かな山の空気に触れながら歩くのは気持ちいい。
この街道は奈良・平安時代から修験者の道としてすでにあった古道だそうだ。かつての柳生一族も歩いていのだろう。アスファルトで固められた現代の新しい道を歩く時とは違って、時代の積み重なる道を踏みしめるのも感慨深いものだ。

坂を下ると志賀直哉で有名な高畑町にでる。そして春日大社へ。

ここを訪れたら、ぜひ、見てもらいたい木がある。
それはムクロジの木。

遠くから見ると木の股から竹が生えているように見える不思議な光景だ。
実はこのムクロジの木は中に40cmぐらいの空洞があり、フェンス向こうに生えていた竹の根がこの木の根本まで伸びて、その空洞の中を竹が伸びているのだそうだ。
植物の生命力もすごい!そんな狭い空洞に今年は5本もの竹が伸びたなんて!!

そんな驚きも味わって、ラストはビールで乾杯!
(*゚ω゚)ノ∀☆∀ヽ(゚ω゚*)

とてもさわやかなウオーキングルートだった。

ぜひ、古事記編纂1300年に乗じて訪れてみてはいかが?o(*^▽^*)o


Writer & Photo:若ボン