「探見塾・高取かかしウオーク」

奈良県高取町で快晴の11月12日に開催

 フロンティアエイジ主催の「探見塾・高取かかしウオーク」は、12日快晴の奈良県高取町で開かれました。参加者は70人。兵庫、大阪、京都など奈良県以外の人が80%を超えていました。
5kmのコースは、稲刈りの終わった田んぼや蔬菜類が豊かに育つ畑、それに昔ながらの民家の並ぶ集落を通る里道。

色づきはじめた里山を見ながら、軽快に「ノル歩(ノルディックウオーキング)」しました。
 この催しは、心置きなく「ノル歩」したいという人たちのために、高取町観光ボランティアガイドの会のほか、「ノル歩」用のポールを販売している(株)キャラバン、(株)キザキの協力を得て「探見塾」の一つとして企画したものでした。

 ご存知かと思いますが探見塾は「見る・聞く・学ぶ」を目的に本紙が、断続的に開催しているものです。同観光ガイドの会は、その趣旨に賛同して「ノル歩」をサポートするだけでなく、自分たちの町のことも知って欲しいと、智慧を絞ってコースを選びました。この日は12人が、要所要所に立ち、道案内だけでなく、歴史ガイドをしてくれました。

 探見塾としての「ノル歩」が終わった後は、参加者それぞれが、古い町並みの残る土佐街道で開催中のイベント「町家のかかしと武家のかかし」めぐりを楽しんでいました。

 「高取かかしウオーク」は、フロンティアエイジとしては初めての「ノル歩」大会でした。参加された方のご期待に添えたのか心配でしたが、なんとか及第点はいただけたようです。当日の様子を写真でお届けします。
 高槻市から妻の美和子さん(63)と共に参加された垪和(はが)勝さん(69)は、次のように感想を語ってくれました。二人は2年前から「ノル歩」をはじめ、25人ほどのグループで週2回歩いているそうです。

ひとつを除いてすべて満足―
そのひとつとは・・・・・

 「たった一つ残念だったことを除くと、すべてに満足でした。天気もよく、空気も、緑も、道も。『高取には、こんないい場所があるのだ。うらやましい』と、参加者たちの多くも言っていました。コースのあちこちで、遺跡や見どころを紹介して下さるガイドさんがいて、行き届いた心配りが感じられました。帰りには1時間ほどかけて、町家のかかしも見学しました。
姿はかかしでも、表情や置かれた背景にも工夫がこらされており、大変興味ぶかい展示でした。途中の町家で利き酒をしたりして、本当に楽しい一日でした。たった一つ残念だったというのは、買って帰った野菜がとても美味しく、どうしもっと買ってこなかったのかと、二人で悔しがったことです」。
 地元で「ノル歩」の皆さんを支えてくれた、高取町観光ボランティア協会の事務局長の野村幸治さん(68)は「協力できて喜んでいます。メンバーのみんなも、とってもいい催しだったと話していました」とのことです。

Writer:てつ